ボディケアを行う理由

美容師であり、メイクアップアーティストである私が、どうしてボディケアにも関わるようになったのか。その理由は、数年前に経験した大きな出来事にあります。

数年前、私は4〜5メートルほどの高さから、20キロほどの鉄の塊と共に落ち、かかとの複雑骨折(踵骨粉砕骨折)を負いました。骨自体は6〜8ヶ月で固まりましたが、腱がうまく動かず、身体が精神的な恐怖で動きを制限しているのか、機能的な問題なのか、原因がわからない状態が続きました。

腫れがひくのに1年以上かかり、普通に歩けるようになるまで2年、走れるようになるまで5年かかりました。このようなできごとがあり、身体の姿勢や年齢、そして身体の美に対する興味が芽生えたのです。

髪型やメイクで美しさを表現することに長けていましたが、姿勢が悪いと美のバランスが崩れることに気づき、正しい姿勢を保つ重要性に目が向くようになりました。そして、ハローワークの職業訓練で整体コースを見つけ、美容との関連を学びたいと思い、参加しました。

周りの整体師を目指す方々に対しても失礼のないよう、私自身も整体師になるという姿勢で取り組みました。クラスメイトたちはプロの整体師として就職しましたが、私はフリーランスのヘアカッターに戻りました。しかし、知り合いのカイロプラクターの方の協力を得て、施術を学び続け、経験を積んできました。

数年が経ち、まだまだですが、最近ようやくボディケアの施術を提供できるようになりました。基本的な施術しか行っていませんが、美容とリンクした私なりの考えで、自然な姿勢を保つためのサポートをしています。

「普通の自然な姿勢」

この「普通」こそが大切なのです。そこに、インドで学んだ呼吸法や簡単な瞑想法を取り入れたメニューを考えてみたいと思っています。

髪やメイクのフィールドにいるはずなのに、ボディケアにも関わっている理由。それは、私のトータル的な美の理念に基づいているからです。

少しでも安心していただけるよう、ここに私の経緯を記しました。もし興味を持っていただけたなら、ぜひお試しください。

なお、リラクゼーション目的の軽いマッサージではなく、しっかりとアプローチするタイプの施術です。