ある日、夜に店を訪れる常連の女の子たちと話をするようになり、その中の一人が読んでいた雑誌を偶然覗き込んだことが転機となりました。
彼女が読んでいたのは、イタリア版『VOGUE』。
その中に掲載されていたファッション広告の写真に、私は強烈な衝撃を受けました。
写真そのものではなく、そこに写る女性の美しさに心を奪われたのです。
様々な形で表現される女性性、その多様なイメージに圧倒され、思考が止まりました。
そしてただ一つ、「これは何なのか?」という問いが心に浮かびました。
この瞬間が、美に対する強い関心が芽生えたきっかけだったのです。
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