ロンドンでの暮らしと思い出

投稿者:assa_breauty_labo

ロンドンでの暮らしと思い出

初めてロンドンに住んだ時、センターの北側で「安全な地域」と言われるフィンチリーセントラル駅の近くにホームステイしました。近くには大きな公園、ハムステッドヒースがあり、そこでは幼児たちが芝生に寝転びながら友達と話をしている姿が印象的でした。私の子供の頃とは随分違って見え、優雅な時間の過ごし方に驚かされたものです。

ハムステッドヒースには広い池があり、週末には反対側の池のほとりでオーケストラの演奏が行われることもありました。そんな穏やかな景色が今でも鮮明に記憶に残っています。

その近くには、カムデンタウンという街があります。カムデンタウンは、ロンドンでも有名なフリーマーケットの街で、個人的には若いミュージシャンたちがサバイバルしながら音楽活動をしている街というイメージがあります。彼らがオリジナルのTシャツを作って売りながら夢を追いかけている姿が印象的でした。東京でいうなら、高円寺のような感じでしょうか。とても好きな街でした。

ロンドンのセンター側でお気に入りの場所はコベントガーデン。飾りすぎないシンプルさがありながら、繊細で品格のある店が並び、定番のブランドや個性的なファッションショップが小さな店を構えています。広場では大道芸人がパフォーマンスをしていて、訪れる度に楽しませてくれる街でした。東京で言えば、裏表参道をさらに庶民的で気さくにしたような雰囲気といえば伝わるでしょうか。ターコイズのような緑色や、品のある黒やこげ茶のイメージが、今でも鮮明に思い出されます。

一方、テムズ川を渡った南側にはヴォックスホールという街があります。治安がやや不安定なため割安で、愉快でフレンドリーな芸術家タイプが多く住んでいる地域でした。個性的でユニークな街並みもまた、ロンドンの魅力の一部でした。

こうしたロンドンでの懐かしい思い出が、今の私の生活にも影響しているのかもしれません。東京に住むのではなく、上野原に住みながら毎日東京に通うという生活スタイルを選んだのも、ロンドンで感じた感性や生活のアイデアを日本の文化に重ね合わせて、自分なりに形にしたいという思いからかもしれません。

きっとそれが、私がやりたいことの一つだったのでしょう。今になってようやく気づき、そこを実現してみたいと強く思うようになりました。

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