大学に入学した当初、自由やパラダイスを求めて浮かれていましたが、すぐに違和感を覚えるようになりました。
何かが違う気がしていたのです。
私の地元は東京の中野で、少しディープな雰囲気が漂う地域。
大学でサークルを辞め、時間を持て余すようになりましたが、周囲のクラスメイトたちはそれぞれサークル活動を楽しんでいました。
そんな中、私は大学に通いつつもアルバイトに没頭し始めます。
中野ブロードウェイ近くの路地で見かけたハンバーグ屋さんに興味を持ち、アルバイトの張り紙を思い出して、履歴書を持参し面接を受けました。
しかし、行ってみるとその店はハンバーグ屋ではなく、喫茶店でした。
お店の間違いに気づいたものの、流れでその喫茶店でアルバイトすることになったのです。
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